長崎県立盲唖学校(原爆被爆記録写真集より)

●原爆によりコンクリートの2階建ての4棟は黒焦げになり、一面焼け野原の真ん中に残っていました。被爆当日、建物内には造船所職員や工員の他に、常清高等女学校、純心高等女学校などの学徒がいました。記録による死亡者は、常清高等女学校の教職員7人、学生161人、純心高等女学校は44人中34人、造船所職員、工員そして大橋工場を含めて265人、合計467人が死亡したと推定されています。

●証言
 「盲唖学校工場に到着して、1階、2階と見て回ったが、工場内には男か女か区別もつかない数名の遺体が一糸まとわぬ姿で抱き合っていました。そして、それがあっちにもこっちにも黒い固まりとなってころがっていて、むごたらしい状況でした。」

(平田光、三菱長崎造船所・船殻工場勤務、8月10日の状況)