第4回東京フォーラムと市民の集会

○第4回東京フォーラム
 
99年7月23〜25日、東京で4回目のフォーラムが開かれた。25日には、東京フォーラムの報告書が発表されました。これは「核の危機に直面して:21世紀への行動計画」というタイトルのついた英文であった。
 東京フォーラムのメンバーによれば、この1年間、かなり激論を重ね、練り上げたつもりだが、「漸進的核削減」を「核兵器ゼロ」へどう近付けるか、「もう一歩の詰めができなかった悔いは残る。しかし、NGOの再三の突き上げもあって、よくもここまで漕ぎつけたというのが実際だ。この報告を踏み台に、次のスッテプへ進めたら嬉しい」ということであった。

 
「今こそ核兵器廃絶を!市民の集会」、1999年7月20日、東京にて

○第2回市民の集会
 
東京フォーラムの最終会議の前に7月20日、東京の国立オリンピック記念青少年総合センターで「今こそ核兵器廃絶を!市民の集会」が開かれた。全国から被爆者や研究者、平和活動家のほか、市民団体の若い活動家たちなど約200人が集まった。
 冒頭に広島・長崎の両市長からのメッセージが朗読され、続いて河合護郎代表が「主催者からの発題―被爆地から」と題した基調報告を行った。
 次にパネルディスカッションに移り、まず、明石康氏が「東京フォーラムがめざすものは何か」について報告し、阿部信康氏は「日本政府の核軍縮政策の現在と展望」についてのべました。これに対して、梅林・田川両氏の日本政府の核政策転換、東京フォーラムの提言への疑問および期待などを発表し、これに阿部・明石両氏が答える形でパネルディスカッションは進められた。
 なお、討論の最後にこの集会の前に、7月11日、長崎でプレ集会が行われた時の活水学園の高校生たちの熱烈な訴えをつづった手紙や、提言集を紹介しました。
 この東京集会の詳しい模様は『長崎平和研究』の第8号に収録されています。